2022大分弾丸旅行ー地獄めぐり/塩田千春展『巡る記憶』
以下は、人生で初めてひとりで県外旅行に行った記録(旅行の合間にぽちぽち書いたメモの集合)です。
事前準備
旅程は2日前に2時間くらいかけて組んだ。
ひとり旅行以前に、大分に行くこと自体初めてなため、不安と自分への不信感からこのようなことに。
果たしてこの通りに進むのか?
(この表はPDF化してLINEのkeepメモに保存済み、画像でも保存してスマホのロック画面に設定しすぐ参照できるようにした)
自由に決める旅行にあまり行ったことなかったから、心理テストとかで「事前に旅程を立てますか?」という質問に答えられなかったけど、これで明確に答えられるようになった。
1日目
船の中で食べる晩御飯と飲み物をコンビニで確保して直通バスへ。
焦りすぎて30分待った
22年間神戸に住んでいるのに、六甲アイランドとポートアイランドの区別ができたのもここ数年のことで、たぶん六甲アイランドに来たのも片手で足りる回数だと思う。
乗船手続きを終えて1時間ほど待機。
卒業研究で参照する先行研究の本を読む(なぜ?)。
こういうときに必ず読まない本を持ってきてしまう。
一瞬迷子になった
1時間ほど待って、乗船し、また1時間後に出港した。
すぐ展望デッキに行って、見送ってくれている人たちを見た。
ちいさくてかわいい
そのまま大浴場へ。ちゃんと大浴場で、窓がついていて、ジャグジーもあった。
僕以外に2人しかいなかったのでのんびり入った。
明石海峡大橋と影(写真に写っているのは橋全体の1/3)
今回は2番目に低い等級の「プライベートベッド」にした。
相部屋だが、カーテン付きのシングルベッドにテレビとドリンクホルダーがついている。
鎌倉殿の13人も(電波が悪くて途切れ途切れで)観れた
お金に余裕があれば個室にしたかったけど、終わってみるとプライベートベッドが一番ちょうどよかった気がする。
部屋のグレードを上げても揺れることには変わりないし、カーテンがついているので相部屋のデメリットはそこまで感じなかった。
旅の途中はSNSをできるだけ見ないようにしようと決めていたけど、どうせさみしくて見てしまうだろうなと予想していたら、船のWi-Fiがどこに行っても通じなくて強制インターネット断ちになった。
インターネットがないと何もすることがない。
21:30くらいに横になったが、思ったよりも揺れてなかなか寝付けなかった。
2日目
5:00に目が覚めて、5:30から朝食バイキングに行った。
いつもの3倍量の朝飯
晩御飯が少なかったからか、早起きだったからか、全然食べられる。
「早寝早起き朝ごはん」ってこういうことですか?
ぼんやり食べてたら着港時間が近づいてきて急いで部屋に戻り着替えと荷造りを済ませた。
船を出る。
日が眩しい
別府駅から海地獄までバスで移動。登校中の高校生たちと一緒に移動していた。
鉄輪(かんなわ)周辺は至る所から湯煙が沸いていた。温泉地だ。
曇っていて雲なのか湯煙なのかわからない写真しかなかった
8:00、地獄めぐり開始。
海地獄
開地獄凸に成功。
昔は地元の人から「池の地獄」と呼ばれていたらしい
近くに資料館があって、鉄輪の観光業の歴史が学べる。
地熱で農業がうまくいかず厄介者扱いされていた「地獄」が明治期や大正期にかけて観光業として成立していく過程を眺めた。
独り占め足湯
海地獄と鬼石坊主地獄は隣り合っているため連続で行けます。
鬼石坊主地獄
ボコボコ
近くのカフェテリアでプリンを食べた。
プリン
心なしか温泉の香りがする
海地獄・鬼石坊主地獄から少し歩いてかまど地獄、鬼山地獄、白池地獄へ。
(これら5つの地獄は徒歩圏内)
かまど地獄
前ふたつの地獄と比べて商業色が強かった。
飲む温泉
ヒ素が入っているらしいが!?
おじさんが線香の煙を流すと水蒸気が液体になって見える実験をしてくれたのに、私ひとりしか見てなかったので気まずい
鬼山地獄
ワニがいっぱいいる地獄。
生きているワニも死んでいるワニも見れる
淡々と眠っているワニがたくさんいる空間が怖かった。
白池地獄
白くない!と言ってくる人がたくさんいたのだろうな……
そして実際白くない
生きている魚を展示しているところで「おいしい」って書いてあるの珍しい気がする
ここまで予定より時間巻きで行けてたので余裕かましてたらバスを間違えた。
リハビリテーションセンターに来てしまった……
学び:バスがわからなかったら観光所の人に聞いてから乗る。
このまま順調にいってたら、早々に地獄めぐりが終わってしまっていたし、ちょうどお昼時にだんご汁にありつけそうだからまあいいか……。
血の池地獄
至る所に血と温泉にまつわるユーモアが散りばめられていた。
熱そう
実際暑い。日が照ってきた。
地獄にあるバス停だ
龍巻地獄
「龍巻地獄間歇泉原理説明」の迫力
噴射
上の石がないと30m噴き上がるらしい
12:00地獄めぐり終了。随所に足湯があったので足疲れなくて良かったです。
別府駅へ。
昼ごはんを食べた。
だんご汁ととり天の定食@豊後茶屋
とり天につけたかぼすポン酢おいしくて買うか迷った(調味料使いきれないから買わなかった)
だんご汁も美味でした。
今回、別府に行くきっかけになった塩田千春展へ。
塩田千春さんの作品を生で観るのは今回が初めて。本当に大量の糸が編まれていることがわかった。
BEP lab会場は卸問屋だった日本家屋の部屋に天井から床にかけて白い糸が張り巡らされた作品。
作品のある部屋の床は水で浸っていて、糸から水滴が落ちるたびに波紋が広がる。
作品解説がなかったので、なんとなく「呪い」を感じながら観ていた。
こじんまりした古い家に糸が巡らされている様は蜘蛛の巣を彷彿とさせたし、昔住んでいた人の霊が留まっているようにも見えた。
しかし作品解説を読むと、白い糸は別府の湯けむり=別府のエネルギーから着想を得ているらしかった。全然違う。
それでもやっぱりなんか「呪い」っぽくて、糸と糸で何かを繋げることには、つながりが生まれる側面と、束縛される側面が表れているのだと思う。
次の会場が見つからなかったので先にサテライト会場に行って、過去の図録を読んだり過去作品の設置映像を鑑賞したりした。
スタッフの方と少しお話しして、会場までの行き方を教えてもらい、新中華園ビルへ。
こちらの作品は、BEPラボよりもポップだった。中華料理店の華やかなモチーフで赤の毒々しさが緩和されているのかな。
作品の中を歩けるので、没入感があって楽しかった。
かわいい
写真でも美術館で展示したものしか見たことがなかったけど、
今回の展示は卸問屋や、中華料理店といった過去に他の用途で使われていた比較的小さい空間の作品だったためか、作品への没入感がより強くなるように感じた。
塩田さんは大分県内の30ヶ所をまわって今回の展示場を決められたそうで、中には美術館も候補に上がっていたらしい。が、できる限り塩田さんの要望に沿って今回の会場になった、とのこと。
そういう意味でもなかなか観れない作品なのではないか、来てよかったなと思いました。
グッズを見にショップにも行ってみたけど、図録はまだ発売されていないらしかったのでまとめてオンラインショップで買うことにした。
別府駅に向かう途中でよくわからなくなって、でかいパフェを食べてしまった。
よくわからないパフェ
さんふらわあ号の乗り場は大阪行きと神戸行きで違っていて、間違えないかずっとハラハラしていた。
行き帰りで乗り場が違うことはないと思うんだけど、そういうミスをやらかしがちなので。
西大分駅のコインロッカーに預けた宿泊用の荷物も受け取れた。日帰りで1人の旅行だとコインロッカーのありがたみを痛感する。
船が見えたので海沿いに歩いて港に向かった。普段見ている海より視界が開けていて綺麗だった。
電車の車窓からもずっと海が見える。
2時間弱後、フェリー乗船して、お土産を買い足し、出港まで荷物を整理した。
ここからは写真撮ってない。
風呂入ってバイキングで爆食して歯磨きして寝た。
22:00就寝。
3日目
船内放送で目が覚めた。5:30起床。
食ってすぐ寝たからか胃もたれして朝ごはん食べる気にならず歯磨きだけして荷物まとめた。
日の出は見れず
出港と着港のときにかかるさんふらわあのテーマ曲がいい歌詞だった。
大阪→鹿児島の便があるそうで、今度はこちらに乗ってみたい。
最高の夏2022・完
大分県は初めてだったけど、Googleマップと乗換案内を駆使したらなんとかなった。
いつか47都道府県制覇してみたい。